Adaptive Flash Cache (AFC) と Adaptive Optimization (AO)
3PAR には SSD を利用してパフォーマンス向上させる機能が2つあります。
それぞれの機能の違いを調べてみました。
- AFC は、回転系ドライブが不得意とする、小ブロックデータ(16KiB)のランダムリード性能の向上に焦点を当てている。
- AO は、回転系ドライブ上のリージョンと呼ぶ大ブロックデータ(128 MiB/1リージョン)を、履歴データ·アクセス·パターンに基づいて、異なる階層へ移行することにより、パフォーマンスの向上やコストを節約に焦点を当てている。頻繁に利用されるブロックはパフォーマンスの高い階層へ移動させ、めったに使用しないブロックはパフォーマンスの低い安価な階層に移動させる。
Adaptive Flash Cache の設定
1. SSD の空き領域を確認
[showspace -p -devtype SSD -t r1 -ha mag] コマンドを使用します。
–Estimated(MB)—
RawFree UsableFree
1896448 948224
2. AFCの作成
[createflashcache サイズg] コマンドを使用します。
createflashcache コマンドは、ノードペア単位の設定になります。
(例) 3PAR 7200 で SSD に 128GB を割り当てる場合
(例) 3PAR 7400 4node で SSD に 1536GB (7400 4nodeの最大サイズ)を割り当てる場合
3. LDに作成されたAFCの確認
[showld] コマンドを使用します。
id=9, 10 の fcachels.0, 1 が作成された AFC です。
例は、2ノードなので 0, 1 の2つが作成されています。
4ノードの場合は、fcachels.0, 1, 2, 3 の4つが作成されます。
4.システムの各ノードに作成されたサイズの確認
[Showflashcache] コマンドを使用します。
この例は2ノードのため、作成した 128GB が node0=64GB、node1=64GB のようにノードごとに分割されて作成されています。
createflashcache コマンドは、ノードペア単位の設定になりますので、4ノードの場合は、 node0=64GB、node1=64GB、node2=64GB、node3=64GB のように128GB がコントローラペア毎に作成されます。コマンドで実行した値の倍がアロケートされますから注意が必要です。(2015/3/15更新)
AFC 作成前は以下のように表示されます。
Flash Cache is not present.
5. AFC を有効にするには
[setflashcache enable] コマンドを使用します。
setflashcache コマンドのオプション
setflashcache enable sys:all | Enable flash cache for all VVs defined on the system whether or not they are defined in a VVset |
setflashcache disable sys:all | Disable flash cache for all VVs defined on the system. |
setflashcache clear sys:all | Disable flash cache for all VVs that are not defined in a VVset on the system. Note that the “clear” command will always affect all VVs that are not defined in a VVset and can only be applied to the “sys:all” target. |
setflashcache enable vvset:devtest | Enable flash cache for the VVs defined in the VVset named “devtest”. |
setflashcache disable vvset:devtest | Disable flash cache for the VVs in the VVset “devtest”. |
6. AFCのポリシーが有効な VVset の確認
[showflashcache -vvset] コマンドを使用します。
Id VVSetName AFCPolicy
1 devtest enabled
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1 total
7. AFCのポリシーが有効な VV の確認
[showflashcache -vv] コマンドを使用します。
VVid VVName AFCPolicy
50 devtest.48 enabled
51 devtest.49 enabled
52 devtest.50 enabled
53 devtest.51 enabled
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4 total