マルチホーム環境の Windows の名前解決 (2)

マルチホーム環境の Windows の名前解決の話は、「マルチホーム環境の Windows の名前解決 (1)」で記載しましたが、マルチホーム環境の Windows が AD に参加する場合は更に注意が必要です。

update:2015/05/24

AD に参加、もしくは動的に更新が許可された DNS 環境の Windows の場合

デフォルトで Windows 起動時に DNS に登録するように設定されています。
つまり、IP アドレス分の A レコードが登録されますが、どの A レコードも hostname コマンドで表示されるホスト名になってしまいます。
例えば、hostname=sv1 で、NIC1=172.16.1.11、NIC2=192.168.1.11 の Windws マシンの場合は、
1つ目の A レコード : sv1  172.16.1.11
2つ目の A レコード : sv1  192.168.1.11

これを防ぐには、ネットワーク アダプタ の設定で、[インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)] > [詳細設定] > [DNS] タブ にある [この接続のアドレスを DNS に登録する] の選択を外して、自動的に登録されないようにします。
この接続のアドレスをDNSに登録する
そして、DNS への A レコード登録は手動で行います。その際、NIC1、NIC2 には別のホスト名を付けるようにします。
1つ目の A レコード : sv1  172.16.1.11
2つ目の A レコード : sv1b  192.168.1.11

AD サーバや、DNS サーバがマルチホーム環境の場合

DNS サーバのアドレスとなる NIC のみで DNS 機能を提供するようにします。
リッスン対象
[DNS マネージャ] を起動し。左ペインの DNS サーバを選択し、右クリックで [プロパティ] を開きます。
次に [インターフェイス] タブを選択すると、[リッスン対象] が表示されます。
初期状態では、[すべての IP アドレス] が選択されていますので、[指定した IP アドレスのみ] を選択し、DNS サーバの IP アドレスにする側のみを選択し [OK] をクリックます。
こうすることで、DNS サーバのエントリーに同一ホスト名で異なる IP アドレスで登録されないようになります。エントリーから削除しても定期的に登録されるために、この設定が必要になります。

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