Macbook ProにVMware ESXiテスト環境を作る(1) – 構成と要件

Macbook Pro Retina 15in のMac OS X 上で

  • ESXi 5.1
  • Mac OS X 10.8.4
  • Windows 7
  • Windows 8
  • CentOS 6.4

を同時に動かしてみました。
VMware Fusion 5 on Macbook Pro Retina

(1) 仮想化したテスト環境のメリット

  • OS 毎に個別のハードウェアが不要。
    • 一つのハードウェア上で複数の仮想マシンを起動できる。
    • 必要な時にすぐに仮想マシンを作れる。
    • 構築も後片付けも簡単。
  • テスト環境がスッキリ。
    • 仮想マシンは電源ケーブルもLANケーブルもKVMケーブルも要りません。
    • 仮想ネットワーク配線は実態が無いので見た目がスッキリ。
  • 仮想 NIC や 仮想スイッチは実態が無くても OK。
    • 仮想 NIC や仮想スイッチは仮想的に作るので物理的に存在しなくて OK。
  • 再起動を繰り返すテストに最適。
    • 仮想マシンは BIOS が小さいため再起動が高速。
  • バージョンの異なるアプリケーションのテストに最適。
    • 仮想マシンはスナップショットが容易に作れるのでやり直しが簡単。
    • 仮想マシンは複製が容易なので、バージョン毎にマシンを用意するのが簡単。
  • テスト環境のバックアップが容易。
    • 仮想マシンはフォルダを丸ごとバックアップすれば完了。
  • テスト環境の持ち運びが可能。
    • 持ち運びが容易なノートブック PC にも環境が作れる。
  • テスト環境のストレージは種類を問わない。
    • 多様なメディア:HDD、SSD、Flash Memory
    • 多様なローカル接続方式:USB3、Thunderbolt、IEEE1394(Firewire , i.Link)、USB2、e-SATA
    • 多様なネットワーク接続方式:NAS、NFS、iSCSI、FC、SAS Switch
  • パフォーマンス不足を感じたら容易に仮想マシンをスケールアップ。
    • クリック一つで CPU、メモリ、NIC、ストレージをスケールアップ。
  • パフォーマンス不足を感じたら高スペックの物理マシンに移動。
    • 可搬性に優れるので、よりスペックの高いハードウェア上で仮想マシンを動作させるのがとても簡単。

今回想定している環境

持ち運びが可能な、VMware ESXi のテスト環境を Macbook Pro 上に作りたいと思います。

  1. Macbook Pro の OS X 10.8.x 上に VMware Fusion 5 をインストール。
  2. VMware Fusion 5 上に VMware ESXi 5 を構築。
  3. vMotion、Storage vMotion、HA、DRSなどのテスト用に  ESXi 5 上に 仮想マシンを作成して Windows や Linux を構築。
  4. vCenter は VMware Fusion 5 上に構築。

Fusion の仮想化環境上に ESXi の仮想化環境を作る感じになります。

VMware Fusion 5 で「仮想マシンのハイパーバイザーアプリケーションを有効にする」という仮想マシンへの Intel VT-x/EPT のサポートが提供されたことで可能になりました。

(2)仮想環境のハードウェア要件

プロセッサとメモリ

構築する仮想マシンのスペックや台数にもよりますが、プロセッサのコア数やメモリは多いほど充実したテスト環境が作れます。

ネットワーク

構築するためのモジュールやアップデート等のダウンロードが可能なインターネット環境が必要です。
有線LANでも無線LANでも良いですが、高速な方が構築がはかどります。
仮想マシン同士のLAN環境は、仮想化されたギガビットNICを使用します。

ハードディスク

ハードディスクには複数の仮想マシンが同時にアクセスするため高速なものが良く、オススメはSSDです。

内蔵ドライブがSSDでも良いですし、USB3 や Thunderbolt に対応した外付けSSDでも快適で良いです。

内蔵SSDはこちらから購入できます。インテルSSD335は私も別の環境で使っていますが高評価です。
インテル Boxed SSD 335 Series 240GB MLC 2.5inch 9.5mm Jay Crest Reseller BOX SSDSC2CT240A4K5

また、若干の遅さはありますが、無線LANや有線LANでつながった NAS に仮想マシンを置いても動作します。

ディスプレー

ディスプレーは解像度が高い方が、作業スペースが広くとれるので良いと思います。

VMware Fusion 5 では一つ一つの仮想マシンが、Mac OS X のアプリケーションとして動作します。
フルスクリーンで動作している仮想マシンをスワイプしながら切り替えて表示できるためとても便利です。

今回使用する Macbook Pro のスペック

  • モデル:Retina, Mid 2012
  • プロセッサ:2.6GHz Corei7 クアッドコア
  • メモリ:8GB 1600MHz DDR3
  • ディスク:Apple SSD 512GB
  • ディスプレイ:Retina 15in 2880 x 1800
  • OS:Mac OS X 10.8.4

次回は、「VMware Fusion 5 のダウンロードとインストール」です。

修正履歴:

2013.08.06 : 仮想化したテスト環境のメリット を追加


PR
価格が随分とこなれた、2012 Mid型 (MC976/JA) Macbook Pro Retina 15インチ

最新の2013 Early型 (ME665J/A) Macbook Pro Retina 15インチ

Windows 8 と VMware Fusion のサポート付きのお得な VMware Fusion5 のセット


PR:

Fusion 製品版は VMware サイトからしか購入ができなくなりました。非常に残念!
Fusion 製品版購入サイトへのリンク

コメントを残す