3PAR Chunklet

チャンクレットとは

3par

3PAR では、物理ディスク (PD) を、データチャンクレットと呼ぶ、データ用ディスクドライブのミニチュア版とスペアチャンクレットと呼ぶスペア用ディスクドライブのミニチュア版の細かいブロックに分割して RAID を構成します。
つまり、3PAR での RAID の構成単位がチャンクレットです。

チャンクレットのサイズ

データおよびスペアチャンクレットのサイズは、 StoreServ シリーズでは 1GB 、InfoServ シリーズでは 256MB の細かいサイズです。

チャンクレットのグループ化

チャンクレットはドライブの回転速度ごとに自動的にグループ化されます。
・150K SSD(ソリッドステート)のチャンクレットプール
・100K cMLC SSD(ソリッドステート)のチャンクレットプール
・15K SAS(15k ファーストクラス)のチャンクレットプール
・10K SAS(10k ファーストクラス)のチャンクレットプール
・7.2k SATA(7.2kニアライン)のチャンクレットプール

※ FC:ファーストクラス、NL:ニアライン
※ SSD の回転数は便宜的なものです

3PAR の RAID 構成

RAID は同じ種類のドライブのチャンクレットを使って構成されます。
・d: data chunklet
・p: parity chunklet

物理ドライブと同じで、RAID 構成で使用したチャンクレットは別の RAID では使用できません。
従って、仮想ボリューム単位に別の CPG を作成して RAID が作成されるような構成をすると無駄にチャンクレットが使われてしまいます。
仮想ボリュームを作成していない CPG がチャンクレットを使用することはありませんが、最小限の CPG に仮想ボリュームを作成するのが良さそうです。
なお、デフォルトの CPG は OS アップグレードに設定がデフォルトに戻されてしまうため、修正して使用することはしないほうが良いと思います。

[ RAID0 ]
・同じ種類のドライブ全体に渡ってストライピングし RAID0 を構成、データ保護機能が全くないのは通常の RAID0 と同様

[ RAID1 ]
・1d+1d: 2台の PD の 1d 間でミラーし たRAID1

[ RAID5 ]
・2d+1p: 2台の PD の 2d と他の1台の PD の 1p で RAID5
・3d+1p: 3台の PD の 3d と他の1台の PD の 1p で RAID5
・4d+1p: 4台の PD の 4d と他の1台の PD の 1p で RAID5
・5d+1p: 5台の PD の 5d と他の1台の PD の 1p で RAID5
・6d+1p: 6台の PD の 6d と他の1台の PD の 1p で RAID5
・7d+1p: 7台の PD の 7d と他の1台の PD の 1p で RAID5
・8d+1p: 8台の PD の 8d と他の1台の PD の 1p で RAID5
の 7 つ中から選択できます。
RAID5 の推奨は 4 PD を使用する 3d+1p (デフォルト)です。

[ RAID6 ]
・4d+2p: 4台の PD の 4d と他の2台の PD の 2p で RAID6
・6d+2p: 6台の PD の 6d と他の2台の PD の 2p で RAID6
・8d+2p: 8台の PD の 8d と他の2台の PD の 2p で RAID6
・10d+2p: 10台の PD の 10d と他の2台の PD の 2p で RAID6
・14d+2p: 14台の PD の 14d と他の2台の PD の 2p で RAID6
の 5 つ中から選択できます。
RAID6 の推奨は 8 PD を使用する 6d+2p (デフォルト)です。

3PAR のデータ配置は Wide Striping であるため仮想ボリュームの RAID を表現する時 RAID00、RAID10、RAID50、RAID60 と表記します。

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