3PAR には搭載されたドライブを効率良く利用するために考え出されたデータ容量削減技術があります。
- HP 3PAR Thin Provisioning(シンプロ)
- HP 3PAR Thin Conversion(シック→シン変換)
- HP 3PAR Thin Deduplication(重複排除)
- HP 3PAR Thin Persistence(ゼロ検出)
- HP 3PAR Thin Copy Reclamation(再利用)
- データ圧縮(未実装)
以下は HP 3PAR Thin Deduplication(重複排除)の説明です。
重複排除概要
3APR の重複排除機能は SSD に作成したボリュームで利用でき、仮想サーバや仮想デスクトップ環境で効果が期待できます。
重複排除は以下のように行われています。
- ASIC がインラインでデータ署名(ハッシュ値)を生成
- すべてのデータの完全チェック
- ASIC がビット毎にハッシュ値を比較
- 重複していないデータのみを SSD へ 書き込む
書き込みデータ量を減らすことで、SSD の寿命を伸ばすことにもつながります。
インライン重複排除でもパフォーマンス劣化が無い秘密
- データ署名生成とビットレベルの比較機能が組み込まれたASIC
- 重複データ識別のためのハードウェアオフロードエンジン
- データアクセスを高速化するロケーションポインターを格納した高速ルックアップテーブル
- 仮想メモリのルックアップテーブルと類似した3層のアドレス変換メカニズム
といったメカニズムによってインライン重複排除を行ってもパフォーマンスの劣化がありません。
3PAR 8000 シリーズでは、ASIC が 第五世代に進化しハッシュ生成が SHA-256 エンジンとなったことで精度が向上し、より高速化された模様。